脳梗塞とは?種類は?前兆症状とチェック方法まとめ。
脳梗塞を含む脳血管疾患は、ガンなどの悪性新生物、心疾患についで三位に上がる日本人の主な死因の一つです。
また、脳血管疾患の代表的な病気が、脳梗塞です。
脳梗塞を含めた脳血管疾患の怖いところは、発症すれば、後遺症が残ることが多いということです。
ただ、早急に治療できれば後遺症もなく回復することもできます。まずは、脳梗塞という病気がどんな病気かと言うことを知り、発症前に、その前兆に気づくことが一番です。
◆脳梗塞とはどんな病気?
脳梗塞は、脳の血管が細くなったり、血管に血のかたまりが詰まったりして、
脳に酸素や栄養が送られなくなることで、脳が壊死してしまう病気です。
脳梗塞になると、手足のマヒや言語障害など様々な障害が起きるだけでなく、
最悪、死に至る場合もあります。
脳梗塞は、血管の太さや詰まり方によってタイプが異なりますが、
大きく分けると、「ラクナ梗塞」、「アテローム血栓性梗塞」、「心原性脳梗塞栓症」の3種類に分かれます。
西日本新聞さんから引用
《ラクナ梗塞》
ラクナとは「小さなくぼみ」という意味で、老化や高血圧が原因で動脈硬化が進行し、
脳の深部の細い動脈が閉塞して発症します。
日本人に最も多いタイプの脳梗塞で、比較的軽症であることが多いようです。
《アテローム血栓症梗塞》
アテロームとは「動脈血管内にできる固まり」の意味です。主に生活習慣が原因で、高血圧、高脂血症、糖尿病などが影響となり、
動脈硬化が進み、頚動脈や脳内の太い血管が狭くなったり、
血栓ができたりして、血管が詰まることで発症します。
《心原性脳塞栓症》
不整脈などが原因で、心臓内で作られた血栓が脳の血管まで流れ、脳の太い血管に詰まることで発症します。
最も重症になりやすい脳梗塞と言われています。
◆脳梗塞の前兆とチェック方法
脳梗塞は、どれほど迅速に治療できるかということで、
その後の運命が分かれる病気です。
そのためには、脳梗塞の前兆となる症状をしっかり知ることが必要です。
《主な前兆》
・手足がしびれる・字や物が二重に見える
・激しいメマイ・激しい頭痛
・ろれつが回らなくなる
・慣れてるはずの動作が上手く出来ない など。
このような症状は、「一過性虚血発作」と言われ、
短時間で消えてしまうために軽く考えられがちですが、
放置すると、15~20%の人が、数ヶ月~数年以内に脳梗塞を発症します。
少しでも、おかしい、と思えば、早速病院を受診することが大事です。
《チェック方法》
脳梗塞を発症しているかどうかを確かめる、「FAST」というアメリカ発のチェック法があります。
1つでも該当する内容があれば70%の確率で脳梗塞を発症していると言われています。
Face(フェイス)…顔の左右に歪みがないか、笑った時に顔が歪んでいないか
Arm(アーム)…両腕を前に上げると、片方が下がる
Speach(スピーチ)…短い文をスムーズに放せない、繰り返せない
Time(タイム)…発見した場合は、一刻も早く病院にいきましょう!