ベジブロスの作り方、レシピ。第七の栄養素のフィトケミカルとは?
「ベジブロス」という言葉、皆さん聞いたことがありますか?
栄養や美容に興味のある方は、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、なかなか聞きなじみのない言葉ですよね。
ベジブロスとは?
ベジブロスとは、
「ベジタブル=野菜」「ブロス=煮出し汁」の略で、
「野菜からとった出汁」を意味します。
といっても単に野菜を用いるわけではなく、
通常の調理では捨ててしまいがちな、皮や根っこから煮出して作る出汁スープのことなのです。
このベジブロスですが、
4月8日に「はなまるマーケット」で紹介されたのをきっかけに、
ブームになりつつあります。
ベジブロスの背景
ベジブロスの背景には、「WholeFoodホールフード」という精神があります。
ホールフードとは、簡単に言ってしまえば、
皮も根っこも丸ごと食べる「全体食」の意味で、
世界で活躍されるフードプロデューサーのタカコ・ナカムラさんが提唱されています。
もともと、日本には「一物全体」という考え方がありますが、
それと同じような考えで生物は丸ごと全体でバランスがとれているので、
そのまま摂取するのが望ましいというものです。
例えば、大きい魚の切り身より、
鰯などの小魚が栄養価が高かったり、
精米された白米より玄米が栄養価が高かったり、というのと同じです。
雪と氷に閉ざされたエスキモーの人たちがアザラシの肉を生でまるごと食べることで、
バランスのとれた栄養素を摂取している、ということにも通じるかもしれません。
作り方は簡単ですので、野菜の切端やクズがたまったら、ぜひやってみましょう!
ベジブロスの作り方、レシピ
《4月8日放送『はなまるマーケット』で紹介されたレシピより》
材料:
①野菜の切れ端両手一杯(玉ねぎの皮や根、ネギの根、葉・パプリカのヘタ・
ニンジンのヘタ・カボチャの種・ゴーヤの切端・椎茸の軸・セロリの葉・パセリ茎など)
※玉ねぎ、パセリの軸など、香りのある野菜を入れると良い
②水1.3L
③料理酒小さじ1杯(料理酒は臭み消しになります)
作り方:
①鍋に水をはり、よく洗った野菜の切れ端をいれる
②料理酒をいれ、弱火で20~30分煮込む
*アクはとらないでよい
③ザルで濾せばベジブロスの完成
このベジブロスを使って、お味噌汁や野菜スープを作ったり、
カレーやシチューの出し汁にしたり、炊き込みご飯を作ってもOKです。
第七の栄養素のフィトケミカルとは?
野菜の栄養が丸ごとつまったベジブロスには、
第七の栄養素とよばれる「フィトケミカル」が含まれています。
「フィトケミカル」とは、果物や野菜の色素や辛味成分で、
つまり、野菜の皮や根っこにたくさんつまっている成分で、
抗酸化作用があり、老化防止、美肌効果、免疫力UPの効果があります。
また、ガンを抑制する効果もあるといわれています。
しかも、通常の野菜の栄養は加熱すると損なわれることが多いですが、
フィトケミカルは加熱しても損なわれず正に最強の栄養といえます。
美容にも健康にもよい「ベジブロス」、ぜひ、試してみてください!