こけら落としの「こけら」の意味とは?漢字で書くと柿が落ちる?

5代目として生まれ変わった東京・銀座の歌舞伎座が2日、こけら落とし公演初日を迎えました。

舞台では人間国宝の坂田藤十郎さん(81)らによっておめでたい舞踏とされる「鶴寿千歳(かくじゅせんざい)」に続き、昨年末に亡くなった中村勘三郎さんに捧げる「お祭り」を上演。長男の勘九郎さん(31)が孫の七緒八(なおや)ちゃん(2)の手を引き、次男の七之助さん(29)と登場すると歓声と拍手がわき起こりました。

歌舞伎座のこけら落とし公演は来年3月まで続けられます。


こけら落としの「こけら」の意味とは?

 

さてこの「こけら落とし」、

たびたび耳にする言葉ですが「こけらって何?」と

気になったことはありませんか?

 

「こけら」とは建築する際に出る木の削りかすのこと。

 

新築や改装の工事の最後に屋根などの「こけら」を払い落としたことから、

完成後の一番最初の興行を「こけら落とし」と言うようになったそうです。

そのため、本来は今回の新しい歌舞伎座のように屋根のある建物の新改築に使う言葉。

屋外のプールや野球場のように屋根のない施設について使うのは正式ではないそうです。

 

「こけら」の漢字は注意が必要!

 

また、間違えやすいのが「こけら」という漢字。

こけらは「杮」と書き、「一」+「巾」で木の右側の旁(つくり)は縦棒一本線。

そっくりに見える「柿」(かき)は木の右側は市町村の「市」。

鍋蓋に「巾」で「杮」より画数が一角多い異なる漢字です。

 

「こけら」を漢字で表記する場合「木屑」などとも書きますが

「こけら落とし」の場合は「杮」を用います。

歌舞伎のようなお芝居の世界では縁起を担ぐ言葉が非常に多く、

「すり鉢」の「すり」は縁起が悪いとして「あたり鉢」と言ったりします。

 

同様に「こけら落とし」も「木屑落とし」の「屑」を

縁起の悪い言葉だとして「杮」の字を使うようになったのかもしれません。

 

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