風疹の予防接種は妊娠中でも受けられる?先天性風疹症候群とはどんな病気?助成金はHPを確認!
昨年流行した風疹ですが、今年は昨年にも増しての大流行。国立感染症研究所によると、今年2013年の1~3月の患者数は、2418人にものぼり、昨年1年間の患者数を上回るのだそうです。
特に、神奈川県などでは非常事態宣言が発令されました。
最近は、風疹が流行することもなかっただけに不安が広がりますね。
特に、妊娠初期に感染してしまうと、胎児に影響が出てしまうとのこと。
今回は、風疹の症状や感染経路、妊婦さんに関する危険性、
また、今、流行が予想される年代について、ご紹介したいと思います。
◆風疹の症状と感染経路
風疹に感染すると、赤い発疹、37度台の微熱、リンパ節の腫れが現れます。
2~3日で直る例が多く「三日ばしか」と言われたりもしますが、
重症化すると、脳炎を発症したり後遺症が出る場合もあります。
一般的に、乳幼児期の感染よりも、
大人になってからの感染の方が重症化しやすいと言われています。
流行時期は、冬~初夏です。
感染経路は、主に「飛沫感染」で、咳やクシャミなどのしぶきで感染します。
◆妊婦さんがかかるとどうなる?
妊婦さんが風疹に感染すると、『先天性風疹症候群』といって、
胎児が、白内障、先天性心疾患、難聴などの障害をもって生まれてくる可能性があります。
特に、妊娠初期に感染すると、胎児への影響が高いと言われています。
ちなみに、先天性風疹症候群は、昨年は全国で5件、今年は3件確認されています。
ただ妊娠中に予防接種は受けられないので、
手洗い、うがい、マスクの着用などで感染を防ぐことと、
家族に予防接種を受けてもらうことをおススメします。
◆20~40代の男性は要注意!!
今、流行中の風疹の患者のほとんどが、20~40代の男性です。
現在は、1歳の幼児と小学校入学前1年間に予防接種を受けることになっていますが、
1976年~1995年は女子中学生のみが対象だったのです。
つまり、20代後半以上の男性は予防接種を受けていない可能性が高いのです。
また、20~40代の年代というと、奥さんが妊娠中という方も少なくないはず。
20~40代の男性は早速、予防接種を受けましょう。
◆予防接種のススメ
最寄の小児科、内科などで予防接種は受けられますが、
患者の急増により、予約が必要だったり入荷待ちという場合もあるようですので、
医療機関に問い合わせて下さい。
1歳児と小学校入学前1年間の幼児の摂取以外は、
料金が必要で保険は適用外となります。
風疹の単体ワクチンであれば、5000~6000円程度、
MRワクチン(麻疹と風疹の混合ワクチン)であれば9000~10000円程度です。
風疹の抗体は、予防接種から年月が経過すると消失してしまう場合もありますので、
妊娠を考えている女性や、そのご主人、ご家族は、特に摂取しましょう。
◆市町村の助成
神奈川県では、非常事態宣言が発令され、市町村がワクチン接種の助成をする場合、
県がその助成額の1/3を補助すると発表しました。
現在では、横浜、川崎、相模原で、
妊娠予定の女性や妊娠中の女性の家族を対象に予防接種の費用を助成しています。
今後も助成金の対応をする自治体は増えてくることが予想されますので
詳しくは各市町村のHPなどでご確認下さい。
*横浜市
期間:2013年4/22~9/30
対象者:19歳以上の横浜市民で、妊娠を希望している女性か、妊娠している女性の夫
(予防接種を受けたことのある人は除く)
助成内容:MRワクチン(麻疹風疹混合)1回分、3000円で摂取できる
*川崎市
期間:2013年4/22~9/30
対象者:川崎市民で、妊娠している女性の夫、
23~39歳の男性、23歳以上で希望している女性
(風疹の罹患歴のある人、予防接種を受けたことのある人は除く)
助成内容:接種1回、2000円程度で摂取できる
*相模原市
期間:2013年4/26~2014年3/31
対象者:相模原市民で、妊娠を予定している女性か、妊娠している女性の配偶者
(風疹の罹患歴のある人、予防接種を受けたことのある人は除く)
助成内容:接種1回、MRワクチン6,000円/風しん単体ワクチン4,000円 助成