熱中症の種類と症状は?熱射病、日射病との違いは何?
昔は、「日射病」という言葉がよく聞かれ、外に出かける時に注意をされたものですが、最近では「熱中症」という言葉ばかりが聞かれます。
そもそも、熱中症と日射病は違うのでしょうか?どんな違いがあるのでしょうか?
◆熱中症とは?
熱中症とは「熱に中(あた)る」ということで、
屋内・屋外を問わず「高温が原因で起こる様々な障害の総称」です。
ちなみに、熱中症を分類すると
「熱射病」「熱失神」「熱痙攣」「熱疲労」と四つに分けられます。
よく「熱射病」という言葉も聞きますが、これも熱中症の中の一つの症状なのです。
熱中症は最悪死に至ることもある危険なものです。
しっかり対策をしましょう!
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熱射病
体の熱が十分に発散できず、体内にこもってしまうことによって、中枢機能に異常をきたし体温調節ができなくなり、体温が40度以上にも上昇し、
高度の意識障害、多臓器不全、時には死亡も引き起こすもの。
熱失神
高温の状況下で発汗し、脱水と末端血管の拡張で、脳への血液の循環量が減り、突然、意識を失うもの。
熱痙攣
高温の状況下で激しく体を動かし、汗を多量にかいた時、水分だけを補充し塩分が不足した状態になると、突然、
激しい痛みと手足の痙攣が起きるもので、肉体労働者や運動選手に起こりやすい。
熱疲労:
運動するしないにかかわらず、汗を多量にかいた時、
水分、塩分の補給が追いつかず、脱水症状になって脱力感やめまい、
頭痛などが起こるもの。
◆日射病とは?
日射病は、熱射病の中でも、太陽光が原因になって起こる症状です。
つまり、日射病とは、「熱中症」という大きなくくりの内「熱射病」
という病気の「屋外時の症状」のことを言うのです。
具体的にいうと、炎天下でスポーツや激しい労働をして、
汗をたくさんかくことで、身体の水分が足りなくなります。
その結果、脱水状態を引き起こし、心臓へ戻ってくる血液が少なくなり、
心臓が空うちをする病気です。
症状としては、顔が赤くなり、汗が止まり、
息づかいが荒くなったり、めまいや失神を起こします。
最近ニュースで聞くのは、「屋外で誰かが倒れた」というより
「エアコンをかけない屋内で倒れ病院に運ばれた」とか、
「亡くなっていた」という事件ですよね。
屋外に出る時は誰もが気をつけるものですが、
屋内でじっとしている時は、まさか、そんな症状が起きるとはなかなか思えません。
最近は、マンション住まいの方が増え、
窓を閉め切った状態でエアコンをつけず、
熱中症が多発するようになってきました。
暑い時期には、水分、塩分をしっかりとると共に、
エアコンを活用するなど、温度調節に注意しましょう!