五月病・六月病はなぜ起こる?症状と予防するための食生活とは。
ゴールデンウィークが終わった頃に起こりがちな心や身体の不調。
いわゆる『五月病』というやつですが、主に入学や入社、転勤などで4月に環境が変わった人に起こると言われています。
新しい環境や人間関係でたまったストレスや頑張りすぎた疲れがどっと出たり、
入社や入試という大きな目標を達成し次の目的を失ってしまったりして、
体や心のバランスがくずれてしまうのです。
最近では、新入社員は研修期間が終わってからの六月に発症するということで
『六月病』という言葉もあるそうです。
特に六月は、梅雨と重なって心も落ち込みがち。
新入社員じゃなくても、どんよりしそうです。
いずれにしても、
やる気がでない、気分が落ち込む、イライラする、
というような心の不調から、
体がだるい、朝起きられない、食欲不振、肩こり、腹痛、めまい、吐き気、不眠など、実際に身体の不調を引き起こすこともあるのだそうです。
とはいえ、こんな心身の不調は今や、新入生や新入社員に限った話ではなく
いろんな世代の人が、いろんな時期に疲れやストレスを抱えているのが実情です。
好調だと思っている時にも、ストレスは知らず知らずの内にたまっているはず。
そう思って日常生活からストレスに強い体を作ることが大切です。
そこで、ここでは生活の基本である【食事】から考えよう!と、
ストレスに対抗する体をつくってくれる栄養素をご紹介します。
ストレスに対抗する体をつくってくれる栄養素
◆ビタミンB1
ビタミンB1は、ストレス対策には必須。
エネルギーを作り出すための重要な栄養素で神経も調節してくれます。
不足すると、気力が落ちたり、疲労を感じたり、食欲不振にもつながります。
多く含まれる食品:豚肉・鶏レバー・玄米・うなぎ
◆ビタミンC
ストレスに対抗する「抗ストレスホルモン」の合成を促進してくれ栄養素です。
ストレス過多になると、どんどん体外に出て行ってしまうので、気をつけて摂取しましょう!
多く含まれる食品:ピーマン・レモン・柿・キウイ
◆カルシウム・マグネシウム
“イライラの原因はカルシウム不足”とよく耳にしますが、
カルシウムには神経を沈静化する働きがあります。
カルシウムは、インスタント食品や清涼飲料水に含まれる添加物のリンによって
吸収が妨げられるので要注意。
そして、カルシウムはマグネシウムと一緒にとることが大事です。
カルシウムが多く含まれる食品:牛乳・ヨーグルト・いわし・煮干・小松菜・大豆製品
マグネシウムが多く含まれる食品…大豆製品・魚介類・海藻
◆トリプトファン(タンパク質)・ビタミンB6
トリプトファンは聞きなれない栄養素ですが、
タンパク質に含まれる必須アミノ酸の一つで、
うつ病や不眠症に効果のあるセロトニンを作り出す栄養素です。
セロトニンは、「安らぎホルモン」とか「幸せホルモン」ともよばれ、
最近注目をあびていますが、体内では作られず、
トリプトファンとビタミンB6を摂取することで作られるといわれています。
トリプトファンが多く含まれる食品…大豆製品・マグロ・カツオ・肉類・レバー・乳製品・卵
ビタミンB6が多く含まれる食品…レバー・マグロ・カツオ
結局は、バランスのよい食事をすることが、身体にとっても、心にとっても大事なんですね!
特に安らぎホルモンのセロトニンは、
朝に日光をあびること、程よく身体を動かすことも大事なんだそうです。
早起きしてバランスのとれた食事、そして、少しの運動。
なんだか、お決まりの文句のようですが、
そんな基本的なことがとっても大切なことなのですね!