2013年の土用の丑の日はいつ?鰻を食べる意味は?実は春、夏、秋、冬にも土用の丑の日はあるんです。
「今年の土用の丑の日はいつ?どうして、土用の丑の日に鰻を食べるの?」スーパーでの親子のやり取りです。
確かに、なぜ鰻?土用の丑の日?皆さんもわからないまま、買っていませんでしたか?
今回は、そんな疑問に答えます。
<土用の丑の日とは?>
土用の丑の日とは、「土用」の「丑の日」です。
土用とは、立春(2月4日)、立夏(5月6日)、
立秋(8月7日)、立冬(11月7日)の直前18日間を指し、年に4回あります。
この立春から立冬の4つは、四立と言い、
本当はもっと複雑なのですが、1年間を24個に分割した時に、
重要な4つの節気を意味します。
丑の日は、その18日間の中の丑(十二支の二番目)に当たる日を言い、
2013年は1月11日から12日ごとに丑の日になります。
世間で土用の丑の日と言えば、通常夏を指しますが、
春、夏、秋、冬それぞれの季節に対して土用の丑の日はあるのです。
<なぜ鰻を食べるのか?>
では、なぜ土用の丑の日に鰻を食べるのでしょうか?
これは、諸説ありますが、
最もよく知られているのは、
平賀源内という人が、商売のうまく行かなかった鰻屋に対して、
本日丑の日と書いて売るように勧めた結果、大変繁盛したそうです。
それを見た周りの鰻屋さんが、「うちの店でもやらにゃあかん」と真似をし始めました。
それから、土用の丑の日には鰻を食べようということになりました。
ただ、昔は、土用の丑の日に食べられたのは鰻だけではなかったようです。
丑の日の「う」から、「う」のつくものは
色々と食べられていました。
梅干や瓜がそうですが、現在はその風習はなくなったようです。
また、この丑の日ですが、1日だけとは限りません。
前の方にも書いたとおり、
18日間あるうちの丑の日ですから、2日ある場合もあります。
その時は、一の丑、二の丑と言います。
ちなみに、2013年の土用の丑の日は、
7月22日と8月3日の2日間あります。
<関東と関西の違い>
ここで、ちょっと話はそれますが、
関東と関西で鰻の調理法は違うのでしょうか?
関東では、頭をとって、背開きにして、白焼きにします。
更に蒸して、再び焼きます。
蒸すことで、柔くて美味しくなります。
それに対して関西では、頭をつけたまま腹開きをし、
しっかりと焼きます。
パリパリ感が香ばしくて美味しいです。
両者の違いは昔に遡りますが、
関東は武家社会でした。
背開きにすることで切腹にはならないのです。
また、蒸す工程があるから、
背開きにしたほうが身の厚い背中側に串をさせて、
作業中に抜け落ちません。
関西は、商人社会で腹を割って話をすることから、
腹開きにします。
強火でカリっと焼くので、中の柔らかさとの対比がウリです。
あなたは関東派、関西派どちらの鰻が好きですか?