立川断層誤認ニュースの疑問~断層って何?立川断層って危ないの?
今世間を賑わせている「立川断層誤認ニュース」。
断層とは地震大国日本に住んでいれば誰しもが聞く言葉。
でもイマイチ意味や、危険度がわからないので、ちょっと調べてみました。
◆断層って何?
そもそも断層とは何なのか?というと、地下の地層もしくは岩盤に大きな力が加わって割れ、
その割れた面に沿ってズレが起きて食い違いが生じた状態のことです。
そして、この断層が動くことで、地震が起こると言われています。
このように、過去に地震を起こし、今後も活動する可能性の高い断層のことを「活断層」と言います。
◆立川断層ってどこ?危ないの?
立川断層とは、東京都立川市を横切っている約20Kmの断層です。その北側に名栗断層というものもあり、両方を合わせた全33Kmの断層を「立川断層帯」と言います。
首都東京の大ベッドタウンの直下を通っていて、
東日本大震災の影響で地震の発生確率が高まった可能性があると言われています。
ちなみに、今後三十年の間に大規模地震が発生する確率は2%とされ、
関心が高まっているのです。
大都市東京で未曾有の地震が発生してしまうのか?!と、
テレビでも色々な特番が組まれたり、調査が行われているわけなのです。
◆立川断層誤認のニュース
東京大学地震研究所の佐藤比呂志教授が、立川断層帯の調査で「活断層があった」と発表したが、
数日後の一般公開で見学者から「人工物ではないか?」と指摘を受け再調査すると、
活断層ではなく「コンクリート製の杭ではないか?」ということが分かり、誤認の謝罪を行った、というニュースです。
ただ、これで、活断層ではなく一安心ということではありません。
今までの調査で、立川断層は活断層であるとされているので、今後の調査が待たれるところです。
また、佐藤教授は、原子力規制委員会の専門家調査団の一員で、
青森県の東通原発の断層についても活断層の可能性が高いと発表したところだったので、世間に大きな波紋をよんでいるわけなのです。
東日本大震災から、地震や災害への関心はとても高まっていますが
、科学技術が発達した現在でも、結局のところ、災害はいつ起こるかわからないもの。
私たちは、私たちのレベルでできる対策をしておきたいですね!