妊娠中期(安定期)の体重管理。悩みの「便秘」の解消法。
妊娠16週頃から安定期とよばれる期間となりますが油断は禁物。体調は落ち着いてきますが、食欲が出てきて体重がグンと増えてしまったり、様々なマイナートラブルが出てきます。
今回は、妊娠中期(5ヶ月~7ヶ月頃)に気をつける点についてお教えしたいと思います。
◆体重管理~増えすぎても、増えなくてもダメ!~
ツワリがおさまって、体調が落ち着いてくると、
ついつい食べ過ぎて体重が増加してしまう、ということがありますが、
体重の増えすぎは、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病の危険を増やし、
出産を困難にするケースがありますので要注意です。
最近は、産院によって、厳しい体重指導を行っているところもあります。
ただ、体重が増えないのも問題です。
近年、日本の新生児の平均体重は低下気味になっています。
ママが、ダイエットを気にして栄養をしっかり摂らないと、
将来、赤ちゃんが肥満児に成長してしまったり、
成人病にかかりやすくなったりするとも報告されています。
一般的に推奨されている体重の増加は、
BMI(=妊娠前の体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))が、
18.5未満のやせ型のママは9~12Kg、
18.5以上25.0未満のママは7~12Kg、
25.0以上の肥満ぎみのママは、5Kgとされています。
といっても、なかなか体重コントロールは難しいものです。
食事に注意していても、どっと増えてしまうこともあります。
できるだけ、低カロリーで高い栄養のあるものを食べるためにも、
やはり、和食中心の食事が一番です。
また、体調がよければ、適度な運動を心がけましょう!
◆便秘~みんなの悩みのタネ!解消法をぜひ参考に!~
妊娠中は、赤ちゃんに水分をとられたり、
お腹が大きくなって腸が圧迫されたり、
また、ホルモンの影響でも、便秘になりやすくなります。
おそらく、ほとんどの妊婦さんが、便秘に悩まされることと思います。
その解消方法は様々あるようですが、
ここでも、いくつか紹介させていただきますと、
《ヨーグルト・牛乳・プルーン・バナナ・納豆・玄米・
シリアル・ココア・こんにゃく・オリゴ糖・イージーファイバー・
起床時のコップ1杯の水・ゴボウやサツマイモなどの根菜》
などです。
私の場合は、朝起きてすぐにヨーグルトとコップ1杯の水を飲み、
朝食に納豆を食べ、家事をしたり、運動をしたり、
できるだけ動く!というのを習慣にしていました。
それでも、便秘になるようであれば、
夕食時に、イージーファイバーを飲んでいました。
これで、ある程度、解消されました。
便秘は、体重増加にもつながりますし、
何より、気分が良くないですよね。
ぜひ参考にしてみてください!
それでも、解消されない場合は、
産婦人科の先生にお願いすると便秘薬を出してくれます。
◆肌荒れ・シミ・妊娠線~妊娠中も美しく~
妊娠中はホルモンのバランスが乱れて、
お肌がカサカサになったり、
逆に、皮脂が増えてニキビができたりする場合があります。
面倒がらずお肌を清潔にし、
低刺激の保湿剤やクリームでスキンケアをしましょう。
また、妊娠中は、シミやソバカスが増えたり、
濃くなるというトラブルも起こります。
これはホルモンの影響でメラニン色素が増えるためです。
ほとんどは出産後にもとに戻りますが、
紫外線を受けることで残ってしまうことがあるので、
UVケアをしっかり行うことが大切です。
それから、お腹や胸に、
赤紫色のミミズ腫れのようなものが出てくる場合があります。
これが、妊娠線です。
(お腹の中央に線が入るのは、正中線といって、妊娠線ではありません。
胎児の時に細胞分裂をした後で、妊娠中は色素が濃くなるので現れます。
大体は出産後消えていきますので、問題はありません。)
妊娠線は、急激な体重増加や皮膚の乾燥が原因ですので、
体重管理と、皮膚の保湿に気をつけましょう。
早い人であれば、5ヶ月目頃に出てくることもありますので、
早めのケアを心がけましょう。
やっと、体調が落ち着いたと思っても、
マイナートラブル続出の中期です。
特に、体重管理と便秘は、
ほとんどの妊婦さんの悩みのタネだと思います。
常には、規則正しい食事と運動に気をつけなくてはなりませんが、
時には、好きなものを食べて、ストレス解消も必要です!
ちなみに、私は、
妊婦検診が終わった後のランチだけ好きなものを食べる!
と決めていました。
妊娠中期が、最もマタニティライフを楽しめる時です。
心も身体も気持ちよく過ごしてください!