冬タイヤと夏タイヤの違いは?冬タイヤを夏に使ったらどうなのか?
夏と冬にタイヤをそれぞれ夏タイヤ、冬タイヤに交換するのは面倒だ…冬のタイヤをそのまま夏も使用できないだろうか?
そんな風に考えたことはないでしょうか。
実際のところどんな違いがあるのか、夏に冬タイヤを使ってもいいのか、金額などを調査してみました。
●冬タイヤと夏タイヤのは何が違うのか?
まず素材であるゴムの質の違が大きく違います。
冬タイヤは氷点下の気温の中でも硬化せず
性能が発揮できるよう柔らかく硬化しにくいゴムが使用されています。
また構造としては、冬タイヤは水はけをよくし
氷雪路での滑りなどを防ぐため溝が深く刻まれており、
また細かい切り込みが多数入っておりその性能をあげています。
●夏に冬タイヤを使うのは危険なのか?
夏に冬タイヤを使い続けるというのは、
実際のところどうなのでしょうか?
タイヤの性能上以下のような危険が想定されます。
・冬タイヤは雪道を想定して作られているため
乾いた路面や濡れた路面では制動距離が伸びブレーキ性能が落ちる
夏タイヤと同じ感覚でブレーキを踏んでも
なかなか止まれずに怖い思いをするかもしれません。
・マイナス温度の中でも硬化しにくい
柔らかいゴムを使用しているため夏などは変形しやすい
基本的にアイスバーン(路面凍結)などを想定して作られているため、
夏の乾いた道路の高温や摩擦には弱そうです。
●夏タイヤの相場はいくらくらいか
ベーシックなものであれば1本1万円以内、
4本でも3~4万円で購入できるものが多いようです。
YOKOHAMA、ブリヂストン、ダンロップ等の
有名メーカーの売れ筋ランキングなどを見ると、
・3000~5000円位の低価格帯のもの
・8000~10000円位の標準的な価格帯のもの
・15000円以上の高価格帯のもの
にそれぞれ人気が分かれているようです。
求める性能などのこだわりにもよりますが、
一般的な走行には1本1万円程度のものであれば十分でしょう。
●最近のタイヤのトレンドなど
最近はタイヤに求める性能がひとつだけではなくなってきています。
ドライバーのそういった要望に応えるため
走行性能を重視しながらも乗り心地も良い、
低燃費でありながら環境に優しくかつタイヤの寿命も長いもの、
など複数の性能を持つタイヤへの注目が集まっているようです。
●結論:夏タイヤを使ったほうがいい?
走行地域の積雪量や頻度にもよりますが
やはり冬タイヤは冬に使用し、夏は夏タイヤに切り替えた方がいいでしょう。
交換費用や保管の手間などはかかってしまいますが、
結果としてそのほうが燃費面でも安全面でもより安心と言えます。
季節に応じたタイヤで安全なドライブを楽しんで下さいね。