みずがめ座δ(デルタ)流星群2014年7月の観測時間・ピークは?方角は?
7月末から8月にかけては、たくさんの流星群が見られます。
みずがめ座δ(デルタ)流星群に続いて、やぎ座流星群や、ぺルセウス座流星群など、1年のうちで最も多く流れ星が見られるシーズンです。
今回は、これらの流星群の中で、いち早く登場する「みずがめ座δ流星群」に焦点をあててご紹介したいと思います。
動画:1:00 , 1:31 に注目です!
◆流星群とは?
まず、「流星」とは、
宇宙の小さな塵が地球の大気に飛び込んだ時に発光する現象で、
この流星が一群になって現れるものを「流星群」と言います。
流星群は、大体、ある一点を中心に流れるので、
その中心近くにある星座の名前を用いて「○○座流星群」と呼ばれます。
◆みずがめ座δ(デルタ)流星群とは?
みずがめ座流星群は、
みずがめ座を中心として現れる流星群のことですが、
5月にもみずがめ座を中心に観測される流星群があるので、
中心点近くの恒星の名前「δ(デルタ):ギリシャ語のアルファベットの第4番目」をつけて区別されます。
ちなみに、5月に観測されるのは、
みずがめ座η(イータ)流星群と呼ばれます。
7~8月にかけて観測されるみずがめ座流星群は、
実は、複雑な構造で、4つの流星群から成り立っています。
それらはδ北群、δ南群、ι(イオタ)北群、ι南群とに分けられ、
それらの中で最も出現数の多いδ南群が、
みずがめ座δ流星群とよばれます。
ちなみに、7月28日頃に活動のピークとなるδ南群についで、
ι南群が8月5日頃に、δ北群が8月9日頃に、ι北群が8月20日頃に
ピークを迎えます。
ただ、δ南群以外は観測できても少なく、
活動状況がほぼ把握されていないのが現状のようです。
◆2014年のみずがめ座δ(デルタ)流星群は、いつ、どの方角に見れる?
みずがめ座δ流星群の活動は、7月12日~8月19日ですが、
今年の活動のピークは7月28日で、
特に28日23時頃~29日0時頃が観測しやすく、
南東の空に現われます。
流星群の中心となるみずがめ座はなかなか見つけづらいですので、
まずは、わし座、こと座、はくちょう座を結んだ
「夏の大三角」を見つけてください。
みずがめ座はちょうどその西側にあります。
また、「みなみのうお座」で最も明るい星
「フォーマルハウト」の北側に位置します。
*2014年7月29日午後10時頃の南東の空
(参考:http://www5c.biglobe.ne.jp/~starlit/ より引用)
ちなみに、今年2014年の観測条件は良好で、
1時間に10~20個の出現が期待できます。
来年、再来年についても好条件で観測されると予想されています。