妊娠後期の鉄欠乏性貧血、むくみ、腰痛の解決策。骨盤ケアにはトコちゃんベルトがお勧めです。
妊娠8ヶ月(28週~)以降の後期になると、お腹もずいぶん大きくなって、妊婦らしい体型になってきます。
どんどん大きくなっていく赤ちゃんにともなって、ママの身体には、新たな悩みが出てきます。
今回は、妊娠後期に起こりやすいトラブルと解消法をご紹介いたします!
◆貧血
妊娠中期以降は、妊婦さんの半数が貧血になると言われています。
血液量が増えると共に、
赤ちゃんに鉄分やタンパク質がどんどん奪われていくために起こります。
貧血になると、動悸、息切れ、疲れやすいという症状がでるだけでなく、
出産時、出血が多い場合にショック症状を起こしてしまうこともあるので、
積極的に鉄分を摂ることが大事です。
鉄分には、
動物性の「ヘム鉄」と、野菜や大豆に含まれる「非ヘム鉄」とがありますが、
ヘム鉄の方が吸収されやすいので、ぜひ毎日の食事に取り入れましょう。
また、ヘム鉄をとることで、非ヘム鉄の吸収率もあがりますし、
「ビタミンC」や「たんぱく質」を一緒に摂取すると鉄の吸収率がUPします。
逆に、コーヒー、紅茶、緑茶は、
その中に含まれる「タンニン」が、鉄分吸収を妨げるので、
食前食後に飲むことは控えましょう。
*ヘム鉄を含む食材:牛肉、豚肉の赤身やレバー、カツオなどの赤身の魚、アサリなど貝類
*非ヘム鉄を含む食材:ほうれん草、小松菜、豆腐、納豆、油揚げ、ヒジキなど
おススメレシピ
《ほうれん草とヒジキのツナサラダ》
さっと茹でたほうれん草と、水でもどしたヒジキ、ツナをあえるだけです。
《小松菜とアサリの炒め物》
砂ぬきしたアサリをフライパンで炒め、
アサリの口が開いたら、小松菜をいれて炒めます。
ゴマ油、ニンニクを使用すると風味が増します。
お塩はアサリの塩分があるので不要です。
定期的に行われる血液検査の結果によっては、
産院の先生から、「鉄剤」を処方してくれる場合もあります。
鉄剤を飲むと、便が真っ黒になりますが、問題はないので安心して下さい!
◆むくみ
妊娠中は、体内の血液と水分のバランスがくずれて、
水分が身体にたまりやすくなります。
そのために、むくみが引き起こされます。
夕方になると、ふくらはぎや足が腫れ、
カバのような足になってしまうことも…。
そんなムクミを解消する方法をいくつかご紹介します。
・足を高くして寝る
・左半身を下にして寝る
(右半身を下にすると血行が悪くなり、リンパが圧迫されます)
・塩分を控えた食事を心がける
・手足の血行をよくする
(足浴、靴下*むくみ解消ソックスというものもあります)
・ウォーキング
◆腰痛
妊娠後半期になると、お腹が大きくなることで姿勢が悪くなったり、
腰に負担がかかったりしてしまいます。
また、骨盤の靭帯を緩ませるホルモンが出ることによって、
腰痛が起こります。
解消方法としては、適度な運動で血流をよくすること、
と言えますが、もともと腰痛のある方や、骨盤の痛みが激しい方は、
「トコちゃんベルト」などの骨盤ベルトで骨盤を支えてあげるのが良いでしょう。
◆胃の圧迫、動悸、息切れ
妊娠9ヶ月頃になると、
子宮は、みぞおちの辺りまで大きくなってきます。
そのために、胃、心臓、肺などが圧迫されて、
胃もたれやムカつき、動悸、息切れなどを感じやすくなります。
胃もたれなどに関しては、一回の食事を少なめにして、
食事回数を増やすように心がけましょう。
また、動悸、息切れは、ゆったりした動きを心がけることです。
睡眠時には、左半身を下にして眠るとずいぶん楽です。
右半身を下にすると大静脈が圧迫されて、
血行が悪くなってしまいます。
臨月になると、
赤ちゃんが骨盤に入って下がってくるので若干解消されます。
9ヶ月頃が一番しんどい時期ですが、もう、ひとふんばりです。
お腹が大きくなると、体を動かすのが億劫になりがちですよね。
でも、ダラダラ生活を送っていると、
体重が増え体力も落ち、出産がしんどくなってしまいます。
赤ちゃんと会える時がやってきますので、
もう少しの辛抱だと思って、頑張りましょう!