風疹の予防接種を成人男性は受けましょう!大人の費用は5000円程度です。
ここのところ風疹(ふうしん)が流行っており、ニュースなどでも名前を聞く事が多くなってきています。実のところ、その患者の殆どは成人男性なのです。
というのも、以前は風疹の予防接種の対象となっていたのが
女児のみだったため、一般に男性は予防接種を受けたことがなく、
抗体を持っていない成人男性が多いのです。
この風疹で一番気をつけなければいけない怖いことは
「先天性風疹症候群」と呼ばれる先天性の障がいを持つ赤ちゃんが生まれることです。
この障がいは一生続きます。
生まれてくる子供の一生のためにも
成人男性には風疹(ふうしん)の予防接種は必要不可欠と言えるでしょう。
・先天性風疹症候群とは?
妊娠初期の免疫のない女性が風疹にかかった場合、
胎児が風疹ウイルスに感染し、生まれてくる赤ちゃんに
さまざまな障がいを引き起こすことがあります。
具体的には、聴力の障がい、歯の異常、心疾患、白内障、
精神や運動機能の発達障害などがあげられます。
これらの障害をひっくるめて、『先天性風疹症候群』と呼びます。
なかにはこれらすべての障害を持って赤ちゃんが生まれる可能性もあります。
妊娠1ヶ月以内に風疹にかかると約50%、
妊娠3ヶ月以内では約20%の確率で先天性風疹症候群の子供が
生まれてくると言われており、かなり高い確率と言えます。
・成人男性は予防接種を!
生まれてくる子供が先天性風疹症候群にかかるのは、
お母さんである妊婦さんの感染からなのですが、予防接種は男性にも必要不可欠です。
抗体を持たない成人男性が風疹にかかると、
知らない間に自分の奥さんや職場の人など妊婦さんに
うつしてしまうおそれがあるからです。
風疹の感染経路は
せきやくしゃみの飛沫による飛沫感染ですので、
日常生活の中で簡単に感染してしまいます。
そのため男性も風疹にかからないようにしっかりと予防接種をする必要があります。
・女性が予防接種を受ける際の注意点
妊娠・出産できる年齢の女性が風疹の予防接種を受ける際に注意する点があります。妊娠していない時期(生理中や生理直後などが確実)に予防接種をし、
その後2ヶ月間は避妊する必要があるということです。
ワクチンが効いて体内に風疹の抗体ができるまで
2ヶ月程かかるようなので、子作りの前にあらかじめ余裕を持って
予防接種はすませておくといいでしょう。
・予防接種の料金は?
風疹の予防接種の費用は医療機関ごとに違うため、一概にいくらとは言えませんが、5000円~6000円程のところが多いようです。
また自治体によっては助成金などがおりるところもある様ですので、
一度居住地域の各自治体に問い合せてみるといいかもしれません。
・健康保険は適用されるの?
予防接種は「羅患」(らかん=病気にかかること)ではなく、羅漢を防ぐためのあくまで「予防」のため、健康保険は一般には適用されません。
是非適用されるようになってほしいですね。