妊娠中のインフルエンザ予防接種の副作用・危険性は?費用はいくら?
妊娠中にインフルエンザの予防接種を受けることはいいのでしょうか?色々調べた結果と実体験を交えまとめてみました。
◆妊娠中のインフルエンザ感染について
妊娠中にインフルエンザに感染しても、
胎児への影響はないと一般的には言われています。
ただ、妊娠期間中は免疫力が通常時の半分程に落ちてしまっていて、
外部から進入するウィルスなどへの抵抗力が非常に弱く、
重症化しやすいと言われています。
また、血液の循環量が通常の1.5倍になり心臓に負担がかかっていること、
大きくなるお腹によって肺が圧迫されていることによって、
肺炎を併発してしまう可能性があがります。
特に、妊娠週数が増えるほど、のリスクはあがります。
しかも、母体に高熱が続くことで、
稀に胎児に脳性麻痺などの後遺症が残ることもあるので、
インフルエンザでなくても体調を崩してしまった時には
すぐに病院を受診しましょう。
また、インフルエンザ発症後48時間以内にタミフルなどの
抗インフルエンザ薬を投与した場合は、
重症化が押さえられると言われています。
感染の疑いがある時には、他の妊婦さんへの感染を防ぐために、
産婦人科ではなく普通の病院を受診しましょう。
◆インフルエンザ予防接種は受けていいの?副作用は?
以前の日本では、
妊婦のインフルエンザ予防接種は推奨されていなかったのですが、
今では積極的に推奨されています。
以前、新型インフルエンザが流行った時も、
妊婦の優先順位は医療従事者についで2番目だったほどです。
というのも、今の予防接種は死んだ菌を使って抗体を作る
「不活化ワクチン」で、安全性の高いものなのです。
そのため、妊婦へも赤ちゃんへも副作用が報告されたことはありません。
(妊婦にかかわらず、卵アレルギーの人には
100万人当たり2~3人程度の割合で、まれに、重篤なアレルギー反応が出る場合があります。)
しかも、予防接種によってママの体内に作られた抗体は、
胎盤を通って赤ちゃんにも運ばれ、
生後6ヶ月頃まで赤ちゃんを守ってくれるので、
赤ちゃんのためにも予防接種を受けることが望ましいです。
ちなみに、乳児のインフルエンザ予防接種は、生後6ヶ月以降からとされています。
接種の際には、効果が現れるまで約2~3週間かかるので、
流行シーズン前の10~11月が理想です。
ちょうどその時期になると、各病院や産院でも、
「インフルエンザワクチン入荷」というような張り紙がでるでしょうから、
相談してみましょう。
ちなみに予防接種の費用ですが、
健康保険はきかず2000~4000円程度で病院によって異なります。
価格によって内容が変わるわけではありません。
ちなみに、私は通っている産婦人科で、
2012年10月に2000円で予防接種を受けました。
普段から生活習慣を整えて、マスク着用や手洗い、うがいを
入念に行うことが大事ですが、
外から帰ってくる夫や子供たちがいると難しいときもありますよね。
おかしいな、と思ったらすぐに病院を受診しましょう!
そして、予防接種はぜひ受けましょう!