大人のチック症の症状・原因・治療法とは?病院はどこにいけばいい?
まばたきがやたらと多かったり、咳払いを頻繁にしたりといった変なクセがあって、
でも自分ではどうすることもできずに悩んでいる人がいます。
こんな症状のある方は大人のチック症である可能性があります。
ここでは大人のチック症の症状、原因、治療法についてご紹介します。
チック症とは
体の一部分がピクピクと動く、まばたきを頻繁にする、
顔をしかめる、咳払いが多い、鼻を鳴らすなどの症状が
自分の意志とは関係なく起きることをチック症といいます。
単なる悪い癖と見られがちですが、癖とチック症は違います。
癖は自分の意志で治すことができますが、
チック症は自分の意志に関係なく出てしまうため、治すことができません。
自分でやめられるかどうかがチック症かどうかを見極めるポイントです。
チック症の症状
チック症には体の一部や顔面がピクピク動く、肩を小刻みに動かす、
首を振る、顔をしかめるなどの「運動性チック」と、
ため息や咳払いを連発する、奇声を発する、汚言をいうといった
「音声チック」の2つの症状があります。
チック症の原因
チック症の原因としてストレスなどもあげられていますが、
まだはっきりとした原因は解明されていません。
顔面がピクピク動いてしまうなどの症状は
脳内の神経伝達物質であるドーパミンとセロトニンの
バランスが崩れることで起こると言われています。
子供のチック症との違い
大人のチック症は子供の頃のチック症が治らずに慢性化したものが多く、
このチック症が慢性化、重症化するとトゥレット症候群
トゥレット障害になることがあり、そうなると完治は難しくなります。
どんな人が大人のチック症になりやすい?
子供の頃チック症があって治まっていたのに
成人になってまた症状の出てきた人や
軽くなっていたのに最近症状が重くなってきた場合の多くは
ストレスが原因であることが多いようです。
現代はストレス社会です。
日頃からストレスを抱えている状態の人に
チック症の症状が酷くなる人が多いようです。
病院は何科を受診すればいいか
自分、または家族がチック症かもしれないと思ったときは、
精神科や神経内科、心療内科を受診することをお勧めします。
恥ずかしいという気持ちもあるかもしれませんが、
専門医はチック症を見慣れているので安心してください。
チック症の対策と治療方法
大人のチック症の場合、子供と違って
チック症であることを自覚していることが多いです。
症状が出た場合、自分でわかることもあるため、
それが反対にストレスになってしまうこともあります。
症状を指摘されるとさらに症状が悪化してしまいます。
社会人の場合は日常生活に支障をきたす場合もあり、
周りの人間がストレスを取り除くように気を配ったり、
環境を整える、または没頭できる趣味を見つけることもいいでしょう。
何かに夢中になっているときはチック症が出づらいという報告もあります。
治療には先に書いたような周りの環境を整えることがとても有効です。
また慢性的な症状がある場合は向精神薬の
ハロペリドールという薬を使うこともありますが、
めまいやふらつき等の副作用もあるため、
専門の医師の指導の下の投与が必要です。