子宮頸がん若者に急増!症状と原因、出産への影響は?
子宮頸がんといえば、乳がんと並んで発症する人が多いと言われている女性特有のがんです。
初期症状がなく気づきにくいということで、漠然と不安になりますが、しっかりと知識を仕入れておきましょう!
ここでは、子宮頸がんがどのような病気か、症状、原因、患者数などについてまとめました。
●子宮頸がんとはどんな病気か?
子宮の長細い部分(頸部)の先端は膣の奥に突出しています。その頸部の粘膜から発生するがんのことを子宮頸がんと呼びます。
はじめは上皮の中の上皮内がんからはじまり、
次第に子宮の筋肉、膣や子宮のまわりの組織、
骨盤内のリンパ節などに転移し、
さらに悪化すると膀胱(ぼうこう)や直腸、肺などにも転移します。
●こんな人がかかりやすい!
子宮頸がんは、性交したことのある女性であれば、
誰でもかかる可能性があります。
もちろん性交=感染=がん(発症)ではありません。
しかし、成人女性であれば、
可能性を考慮し定期的に検査を受けた方が良いでしょう。
●子宮頸がんの患者数や年代は?
全体的な患者数は40、50代に多いですが近年若い世代に急増しており、
20代、30代の発症するがんの羅患原因の中では子宮頸がんは第一位となっています。
国内では年間約15,000人が子宮頸がんに罹っており(上皮内がん含む)、
死亡者は年間約3,500人にものぼります。
全世界ですと年間約55万5000人が発症し、
年間約27万人もの女性が亡くなっています。
2分間に一人死亡している非常に高い割合です。
また、日本でも1日に10人の女性が子宮頸がんで
亡くなっている計算になります。
●子宮頸がんの症状は?かかるとどうなるの?
初期の子宮頸がんにはほとんど症状がないため、
自力で気づくのは至難の業です。
自覚できる症状としては、
・不正出血や下腹部の痛み
・生理不順
・おりものの異常(色や量、においなど)
・腰痛
・性交時の痛み
などがあげられますが、
これらの明らかな異変が起きた際には進行してしまっている恐れがあります。
子宮頸部のみを切除する手術であればその後の妊娠・出産は可能ですが、
進行が進んでしまうと、子宮や、その周りの組織(リンパ節)を
全て摘出しなければいけなくなる場合もあります。
そうなると妊娠・出産は望めなくなってしまいます。
●原因は?生活習慣の影響は?
子宮頸がんの発症原因はヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスです。
ウイルス自体はごくありふれたものなので、
約80%の女性が人生のうち一度は感染すると言われています。
ただし発症に関しては、
感染したウイルスの種類(高リスク型のものであると発症しやすい等)や
年月、感染した人の体質(生まれ持った遺伝子や免疫の強さなど)
が関係しているので一概には言えません。
自己免疫力で体外に排出することなどもできますので、
免疫力を高めるためのキノコや大豆、納豆などを食事に取り入れましょう。
不規則な生活や睡眠不足、脂っこい食事での栄養の偏りなどは体に負担をかけ、
局部への負担も与えやすいため、日頃の生活習慣を見直してみる必要もあるかもしれません。
原因がわかっている病気なので、正しい知識をもって予防につとめましょう。